ヴェルサイユの宮廷庭師

10月10日(土)、角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー

世界一有名な宮殿の〈秘密〉がいま明かされる。

1682年フランス。太陽王ルイ14世と庭園建築家アンドレ・ル・ノートルによるヴェルサイユ庭園誕生の裏側で、ひとりの名もなき女性庭師が奇跡をおこす―

Introduction

フランス国王ルイ14世がその絶頂期の1670年代に造営をスタートさせたヴェルサイユ宮殿。太陽王が、絶大なる栄華の象徴として、絢爛豪華な宮殿以上に膨大な血税と人力を注いだのが、水なき地に運河と優美な噴水をたたえた壮大な庭園だった。そのなかにあって、今回スポットが当てられるのが、〈ロカイユの木立〉との別名を持つ〈舞踏の間〉。音楽隊が奏でるメロディに乗り、太陽王がダンスを舞ったといわれる庭は、硅石とアフリカやマダガスカル産の貝が階段状に積み上げられ、その間を流れる水が滝を形成する野趣溢れる空間。伝統と調和を重んじるル・ノートルの幾何学的なフランス式庭園にあって、有機的色彩の強い〈舞踏の間〉が、実は女性造園家によって造られたものだったとしたら……!?

女性脚本家アリソン・ディーガンは、感性溢れる名もなき女性庭師に歴史上の人物と巧みに絡み合わせ、格式ある伝統に新風を吹き込む魅力的なヒロインの物語を誕生させた。

Introduction

舞台は、1682年。フランスの田園地方で、造園家という天職を見つけていたサビーヌ・ド・バラの元に、突然、ル・ノートルからの手紙が舞い込む。ヴェルサイユ造園に当たり、今謂うところのコンペ招集。鬘をつけて着飾った男性コンペティターから露骨な性差別を受けるものの、大家ル・ノートルは彼女の可能性に賭け、〈舞踏の間〉造園を任せることに。さらにサビーヌが好む“ほんの少しの無秩序(原題「A Little Chaos」)”に共鳴した師匠ル・ノートルは、やがて彼女と惹かれ合うようになり……。

 過去の悲しみに溺れず、絶えず求めるものに向かって飛び込んでいく勇気と情熱によって、コンペで競ったライバルをはじめ、宮廷に生きる女性たちや太陽王ルイ14世までもの心を溶かし、身分を超えて信頼を勝ち取ってゆくサビーヌ。そんな魅力的なヒロインを演じるのは、英国出身のトップ女優ケイト・ウィンスレット。歴史的大ヒット作『タイタニック』や、アカデミー賞受賞作『愛を読むひと』など、様々なヒロインを演じてきた彼女が、ずばり「サビーヌ・ド・バラはわたしよ!」と言い切り、撮影中に第3子を妊娠していたにもかかわらず、全身全霊で演じたという。

 自然に寄り添う芸術家肌のサビーヌと、伝統と調和を重んじながら、彼女との出会いによって、封じ込んでいた感性を呼び覚まされるル・ノートル。2人の運命の邂逅は、17世紀を舞台にしていながら、現代にも通じる普遍的な美しい愛のドラマを奏でることになった。
Introduction

実在の国王付き造園家ル・ノートル役には、エルメス2014春夏コレクションのアイコンも務めたベルギー人スター、マティアス・スーナールツ。『君と歩く世界』でセザール賞に輝いた野性的な演技から一転、物静かな思索家として登場するスーナールツの姿に驚かされることだろう。

 そして太陽王ルイ14世を演じつつ、『ウィンター・ゲスト』以来、二度目の監督作として、瑞々しい愛のドラマを奏でたのは、『ハリー・ポッター』シリーズで知られる名優アラン・リックマン。ウィンスレットとは『いつか晴れた日に』以来の共演となった。その他、『プラダを着た悪魔』のスタンリー・トゥッチがルイ14世の弟オルレアン公を演じるなど、映画、舞台ともに活躍する演技派が脇を固めている。

 また『エターナル・サンシャイン』等を手がけた名カメラマンが映し撮るヴェルサイユを再現した庭園や宮殿の壮麗さ。衣装のジョーン・バーギンが少ない資料からイメージを駆使して、サビーヌの判断力と決断力、そして自然を受け容れられる自信を表現するため、リネンを多用して造られたドレスの美しさ。17世紀、ルイ14世の絶頂期の贅を再現した美をご堪能あれ。
Story
1682年、フランスの田園地方。心に傷を負い、ひとりで生きるサビーヌ・ド・バラ(ケイト・ウィンスレット)は、裕福とはほど遠いながら、造園家という天職を得て、樹木や土と格闘する日々を送っていた。そんな彼女のもとに、時の国王ルイ14世(アラン・リックマン)からの書状が舞い込む。それは王が造営するヴェルサイユ王宮の庭園建設参加を求めたものだった。サビーヌは腹心のメイドが用意したシンプルなドレスに、間に合わせの羽飾り付帽子を被り、庭園建設の責任者ル・ノートルの面接へと向かう。鬘をつけて飾り立てた同業者たちは、サビーヌが女性であることを理由にあからさまな皮肉を口にする。緊張の面持ちで対面したル・ノートルとは意見が対立し、あっという間に面談は終了。落選を覚悟したサビーヌだったが、ル・ノートルは彼女の感性に新しさと可能性を感じ、〈舞踏の間〉建築の任を与える。

 噴水に囲まれた野外の舞踏場は、硅石とアフリカやマダガスカル産の貝を階段状に積み上げる野趣溢れるデザイン。それは伝統と調和を重んじるル・ノートルの知識と、ほんの小さな無秩序を愛するサビーヌの感性の融合物だった。しかし、水なき地であるヴェルサイユに水を引き、滝を造るという作業は困難を極める。限られた予算と時間の中で困難なプロジェクトに立ち向かう2人は、自然と対峙しながら夢の庭を築くという目標を共有するうち、次第に惹かれ合っていく。

 そんなある日、マリー・テレーズ王妃が亡くなり、とある小庭(のちの)で国王が鬘をはずして悲嘆にくれていた。そうとは知らず、やってきたサビーヌは、国王を梨の木の専門家であり造園家のムッシュ・ド・ラ・カンティニと間違えてしまう。しかし、そんなハプニングによって傷心を癒された国王は、庭や植物を愛し、率直に物申すサビーヌと心を通わせ、彼女をルーヴル宮へ招き入れる。

 貴族たちの好奇の目にさらされても、王の前で心のこもった挨拶をして王の寵姫をはじめとした女性宮廷族たちをも魅了するサビーヌ。そんな彼女を見つめるル・ノートル。ところが彼には契約結婚によって夫婦となった妻がいた。互いに干渉しない約束だと公言するマダム・ル・ノートル(ヘレン・マックロリー)は平然と愛人との逢瀬を楽しんでいたが、夫と身分違いの女性庭師との仲に気づき、謀を企てる。一方、仕事中に娘の声の空耳を聞き、心乱されるサビーヌにも、人知れず胸の奥にしまい込んだ悲しい過去があった―――。

Production Notes

『ウィンター・ゲスト』に続き二作目の長編映画となる監督のアラン・リックマンは、ことの始まりについて、こう語る。「アリソン・ディーガンの脚本が突然、うちのポストに届いた。読み進めながら感動したよ。題材への知識は深く、語る言葉は鮮やかでエモーショナルに描かれていた」 本作が脚本家デビュー作となったディーガンは、かつて女優として活躍し、現在は長編映画の脚本家として成功している。プロデューサーのゲイル・イーガンは、最初リックマンにアンドレ・ル・ノートル役を検討してもらうため脚本を送ったが、逆に監督をやらせてほしいと申し出てきたという。そこから、ディーガンとリックマンとの共同作業が始まり、後に脚本家のジェレミー・ブロックも加わった。

主人公サビーヌ役のキャスティングについて、「サビーヌを演じられる女優は世界でも数えるほどしかいない。私たちのリストの一番上にあったのが、ケイト・ウィンスレットだった。アランが脚本を送ると、それを読んで快諾してくれたわ」とイーガンは回想する。リックマンも「ケイトのように信頼できる人がいなかったら、『ヴェルサイユの宮廷庭師』は出来なかっただろう」と振り返る。

ウィンスレットは、「19歳の時に、『いつか晴れた日に』でアランと共演して以来、ずっと連絡を取り合っている。送られてきた脚本を読んで、あのシビアな時代に自由奔放な心を持つサビーヌという人物に、何か新鮮さを感じたの。」と快諾したいきさつを語る。

ロマンスのお相手となる俳優について、「『君と歩く世界』のマティアス・スーナールツは才能にあふれ、可能性を秘めていた。彼を提案された時、すばらしいアイデアだと思った。そして打ち合わせに、この率直で笑顔を絶やさない男がやってきた」とリックマンは回想する。スーナールツは、「愛をもって大事に作られた映画に出演できたことは、貴重な経験だった」と振り返る。

リックマンは、監督、脚本に続いて国王役を演じることも快諾し、「ルイ14世を演じるなら、あまり動かなくて済む。それにその役だったら、監督をしている時と同じように険しい顔つきをしていればいいというのも、言い過ぎではないよね」と語る。そして、アメリカ出身の俳優スタンリー・トゥッチが、個性溢れるオルレアン公フィリップ1世を演じるなど、強力なサポートキャストが実現した。

Production Notes

この作品の大きな壁の一つが、予算内でロケーションを確保することだった。ロケーション選びを指揮したジョナ・クームブスは、ナショナル・トラストの管理する施設で撮影を実現させるという手腕を発揮した。「フランスで屋外を撮り、イギリスで屋内のシーンを撮ることも考えた。でも当時をよく表現している建物がイギリスにもあると気づいた」とクームブスは打ち明ける。ブレナム宮殿やワデスドン・マナーハウスなど、実際に撮影した場所の多くには、壮大で優美なルイ14世様式のインテリアがあった。その他にも、ハンプトン・コート宮殿、クリブデンハウス、ハムハウス、アッシュリッジ・エステート、チェニーズ・マナーハウスなどで撮影が行われた。

ハムハウスは、ル・ノートルの家に仕立てられた。「メインホールに白と黒の床があり、その上を一周するバルコニーから、エレン・クラスが撮影していた。サビーヌが“チェス盤”ごしの面接相手に向かってとても不安そうに歩いて行く様子は、見事にマッチした」と美術のジェームズ・メリフィールドが証言する。

ブレナム宮殿では、今回初めて屋内シーンを撮影することが許可された。劇中ではルーヴル宮となる。また、メリフィールドによれば、「ブレナムのエントランスの石作りの大きな壁は、建設中のヴェルサイユ宮殿に見立てられた。そこで足場を設置し、ダストシートや工具、ペンキを添えて、宮殿の建設現場となった」と補足する。

Production Notes

衣装のジョーン・バーギンは、「この映画の素晴らしいところは、あの時代に自立した女性がいたということ。サビーヌの判断力や決断力、自然の力を受け入れられる自信が、着ている服にも表れている」と、サビーヌのイメージを語る。しかし、当時の衣装はあまり快適ではなかった。「17世紀にはジーンズなんてないから、サビーヌにはリネンなどの織物を使ったわ。地面から木を引っこ抜いたりするのが彼女の仕事だから」 メイクアップを担当したイヴァナ・プリモラックは、「ル・ノートルは、自分の外見を気にしないような仕事人間だったけど、当時フランスでは大きなウィッグが大流行していた」と語る。「その流行を作ったのはルイ14世。彼は若い頃にはげ始めた為ウィッグをかぶり始めて、それが気に入ってどんどん大きくなった。そして、宮廷では男性に必須のものとなっていった」

  また、ピーター・オーウェンが担当したウィッグについて、「きちんとセットしないと、こういうウィッグは美しく見えないから、何度も訓練したわ。それから登場人物をもっと親しみやすく、絵画じゃなく本物の人間に見えるように手を入れたのよ」とプリモラックは付け加える。

国王の弟であるフィリップについては、「フィリップの衣装は、当時のきらびやかで競争心の強い男を体現しているの。だからスタンリー・トゥッチは、登場するシーンごとに別のウィッグをつけているのよ」と明かす。当時の実務家の一部は、ウィッグをかぶらなかったという事実もあり、ル・ノートルは必ずしもかぶる必要はないと、プリモラックは考えたという。

しかしサビーヌについての研究材料は少なかった。当時の労働者の絵はほとんど存在せず、ヴェルサイユで見る絵の多くが富裕層を描いたものだったからだ。「当時の流行を調べて、女性が持っていたと思われるものを全てサビーヌに盛り込んだの。そして、そこから屋外の仕事に合うような服に変えたのよ。髪型も一日中外で働いている人のようなスタイルにしたわ。それとサビーヌの肌は、宮廷の女性たちのように色白で手入れの行き届いたものじゃなく、少し赤みがあって健康的な色なの」とプリモラックは語る。

Production Notes

この映画の魅力の源は、類いまれな造園術と庭園デザインの世界の中にある。当時庭師たちはひときわ存在感を放ち、尊敬されていたという。国王は庭園を作ることに熱中するようになっており、「ルイ14世はすさまじい権力を持っていた。ルーヴルにあった宮殿を捨て、ヴェルサイユに新しい宮殿と史上最高の庭園を作らせたんだ。あの沼沢地でね」とリックマンは語る。「かんがいの問題もあり、あの有名な噴水は、実際は一度に一つしか水が出ない。国王が庭園を歩く時は、旗を持った人が控えていたのか、彼が近づくと合図を出して次の噴水から水を出していた。国王からすると、全ての噴水が常に水を出しているように見える」とリックマンは説明する。

<舞踏の間>が殊更ユニークな存在感を放つのは、堅苦しさのあるヴェルサイユの中で、美しく形作られた小さな無秩序を表現しているからだ。<舞踏の間>は本物であり、今でもヴェルサイユに実在する。「噴水は今でも水を出せるし、階段状になっている部分も残っている。映画に出てくるものと驚くほどそっくりなのよ」とゲイル・イーガンは説明する。実際にその場所を訪れたケイト・ウィンスレットも、「<舞踏の間>の真ん中に一人で立っているのは魔法のような体験だった。ジェームズと彼のチームが作ったセットに立っても、同じことを感じたわ」と語っている。

映画では、パインウッド・スタジオに隣接するブラック・パークに、ヴェルサイユの舞踏場を再現した。庭園チームは、イギリスの天候に絶えず悩まされていた。「あの年は湿度が高くて、ブラック・パークは泥沼のようだった。ポケットも、髪も、靴の中も、どこも泥だらけ。嵐が来て、それを脚本に取り入れたこともあった」とイーガンは回想する。

「嵐のシーンを撮影していた時、ケイトは冷たい水の入ったタンクに何度も飛び込んだの。彼女はベテランなのに何でもしてくれた」 主演女優は常に手が汚れていても気にすることはなかった。ウィンスレットは庭園に関するリサーチも自身で行っており、「サビーヌをきちんと表現できる気がしたから、庭園の中で虫を採って、泥にまみれてみたいと思った。撮影中は、毎晩家で泥を落としていたと、誇りを持って言える。泥もサビーヌの大切な一部だったから」と語っている。

Cast
1975年生まれ、イギリス・バークシャー州出身。1994年にヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞した『乙女の祈り』で映画デビュー。『いつか晴れた日に』(95)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞助演女優賞を受賞した。ハリウッド大作『タイタニック』(97)でヒロイン・ローズを演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネート。映画の記録的大ヒットと共に、世界中にその名を轟かせた。その後も『アイリス』(01)、『エターナル・サンシャイン』(05)、『リトル・チルドレン』(06)など数々の名作に出演し、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞に立て続けにノミネート。08年『愛を読むひと』でアカデミー賞主演女優賞とゴールデン・グローブ賞助演女優賞に輝き、同年の『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』でもゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。ゴールデン・グローブ賞W受賞との快挙を果たす。2012年にはバッキンガム宮殿の式典で、エリザベス女王より大英帝国勲章を授与された。
1977年生まれ、ベルギー・フランドル地方出身。俳優のジュリアン・スーナールツを父に持ち、子供時代に舞台で演技を始める。15歳の時、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『神父ダーンス』で映画デビュー。ポール・バーホーヴェンの『ブラックブック』(06)に脇役で出演後、2011年、ミヒャエル・R・ロスカムの『闇を生きる男』に主演、世界の映画祭で高い評価を集めた。2012年には、ジャック・オディアールの『君と歩く世界』でマリオン・コティヤールと共演し、セザール賞に輝く。ミシェル・ウィリアムズ主演『フランス組曲』、トマス・ハーディ原作・キャリー・マリガン主演『Far from the Madding Crowd』などの新作が待機中。
1982年に「The Queen and the Rebels」でブロードウェイデビューし、1985年に映画デビュー。1996年には『シェフとギャルソン、リストランテの夜』をキャンベル・スコットと共に監督し、ナショナル・ボード・オブ・レビュー優秀賞、ニューヨーク批評家協会賞監督賞など数々の栄冠を獲得した。また俳優としての活躍も目覚ましく、『ラブリーボーン』(10)でアカデミー賞助演男優賞に初ノミネートされた他、ゴールデン・グローブ賞と英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送批評家協会賞にもノミネートされた。その他出演作に、『プラダを着た悪魔』(06)、『ジュリー&ジュリア』(09)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(11)、『ハンガー・ゲーム』シリーズなどがある。
1968年、イギリス・ロンドン出身。ロンドンのドラマ・センターで演技を学び、舞台女優としてキャリアをスタート。1994年『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で映画デビュー。その後はイギリスのTVドラマやインディペンデント映画を中心に活躍。『ハリー・ポッター』シリーズ5作目『不死鳥の騎士団』(07)で死喰い人の一人ベラトリックス役を演じる予定だったが、妊娠したため降板(代わりにヘレナ・ボナム・カーターが演じた)。6作目『謎のプリンス』(09)と最終章『死の秘宝』(10、11)で、ベラトリックスの妹ナルシッサ役を演じている。その他の作品に『クィーン』(07)『ヒューゴの不思議な発明』(12)『007 スカイフォール』(12)など。
1968年、イギリス・ヨークシャー出身。これまでの出演作には、『キャリントン』(96)、『ラスト・オブ・モヒカン』(93)、『スリーピー・ホロウ』(00)、『プルートで朝食を』(06)などがある。最新作はアカデミー賞脚色賞を受賞した『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(15)。
1969年、アメリカ・ノースカロライナ州出身。父親は作家ジョン・イーリー、母親は女優ローズマリー・ハリス。舞台女優としてキャリアをスタートし、1999年「The Real Thing」と2006年「コースト・オブ・ユートピア」で2度のトニー賞受賞に輝く。コリン・ファースと共演したTVシリーズ「高慢と偏見」では英国アカデミー賞を獲得。映画『オスカー・ワイルド』(98)で再び英国アカデミー賞にノミネート。他の出演作に、『英国王のスピーチ』(11)、『ゼロ・ダーク・サーティ』(13)、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(15)などがある。
Staff
1946年、イギリス・ロンドン出身。王立演劇学校を経て、演劇界で活躍。『ダイ・ハード』(88)のテロリスト役で強烈な印象を残し、『ハリー・ポッター』シリーズでのセブルス・スネイプ役によって人気は不動のものとなった。その他、『いつか晴れた日に』(95)『ラブ・アクチュアリー』(04)『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)『大統領の執事の涙』(14)など多数出演。『ロビン・フッド』(91)では英国アカデミー賞助演男優賞、96年のTV映画「ラスプーチン」ではゴールデン・グローブ賞ミニシリーズ・テレビ映画部門男優賞、エミー賞男優賞を受賞。コメディからシリアスまで幅広くこなす、イギリスが世界に誇る名優の一人。 初の監督作は、1997年エマ・トンプソン主演『ウィンター・ゲスト』で、ヴェネチア国際映画祭でシネマ・アヴェニーレ賞とOCIC賞を受賞し、シカゴ国際映画祭で作品賞に輝くなど、世界で評価された。舞台では、ストリンドベリの戯曲「Creditors」や、反戦活動家レイチェル・コリーの日記を元にした「My Name Is Rachel Corrie」を演出、後者はシアターゴア・アワードを受賞し話題を呼んだ。

『ヴェルサイユの宮廷庭師』で脚本家デビュー。それまでは女優として、舞台やTVをメインにアイルランドやイギリスで活躍。本作の共同脚本ジェレミー・ブロックが企画した、長寿ドラマ「Casualty」に出演。ディーガンは1作目の小説を書き終え、現在は新しい脚本の執筆に取り掛かっている。

演劇でキャリアをスタートするが、今やTVや映画で輝かしい活躍を遂げている。ポール・アンウィンと共同で企画した「Casualty」は英国で最も成功した長寿ドラマに成長。1999年、ジョン・マッデン監督『Queen Victoria 至上の恋』の脚本で、イブニング・スタンダード脚本賞を獲得し、アカデミー賞では2部門、英国アカデミー賞では作品賞とオリジナル脚本賞を含む8部門にノミネートされる。2007年、ジャイルズ・フォーデンの小説を脚色した『ラストキング・オブ・スコットランド』では、英国アカデミー賞ならびにBAFTAスコットランド・アワードを受賞、その他多くの映画賞にノミネートされた。

弁護士資格を持つイーガンは、コンサルティング、メディア会社でキャリアをスタート。製作として携わってきた作品は30を超える。その中には、マイク・リーの『家族の庭』(11)『ヴェラ・ドレイク』(05)、フェルナンド・メイレレスの『ブラインドネス』(08)、多くの映画賞をもたらした『ナイロビの蜂』(06)がある。近年ではアントン・コービン監督、フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作『誰よりも狙われた男』(14)がある。2014年のカンヌ国際映画祭で好評を博したマイク・リーの『ターナー、光に愛を求めて』(15)では製作総指揮を務め、画家ターナーを演じたティモシー・スポールに男優賞をもたらした。

ドラマ、ノンフィクション、コンサート映画と幅広いジャンルの撮影で世界的に知られている。サンダンス映画祭では史上初、3度の撮影賞受賞に輝く。ミシェル・ゴンドリー監督とは2作タッグを組んでおり『エターナル・サンシャイン』(05)では、本作の主演でもあるケイト・ウィンスレットにアカデミー賞のノミネートをもたらした。マーティン・スコセッシが監督したドキュメンタリー『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』(05)『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(11)でも撮影を担当。同監督のコンサート映画『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(08)にはカメラマンとして参加している。他にも、ジョナサン・デミの『ニール・ヤング/ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~』(06/未公開)や、ジュリアン・シュナーベルの『ルー・リード/ベルリン』(08)など、名だたる監督たちの作品で撮影を担当している。2006年にはこれまでの業績を称えられゴッサム賞を授与された。

1995年、ケン・ラッセルの『チャタレイ夫人の恋人』でキャリアをスタート。TV映画「リトル・ドリット」(08)と「The Life and Adventures of Nicholas Nickleby」(01)で英国アカデミー賞にノミネートされた。また、TV映画「分別と多感」(08)でプロダクションデザインを担当している。近年の作品に『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(2014)がある。

アイルランド出身のバーギンは演劇と建築デザインの世界でキャリアをスタート。最初に衣装を手掛けたジム・シェリダンの『マイ・レフトフット』(90)では、主演のダニエル・デイ=ルイスとブレンダ・フリッカーは本作でアカデミー賞を受賞。シェリダン、デイ=ルイスとのコラボレーションは、『父の祈りを』(94)、『ボクサー』(98)でも衣装を担当した。また、ジョナサン・リース・マイヤーズがヘンリー8世を演じたTVシリーズ「THE TUDORS ~背徳の王冠~」の衣装デザインで、4年間で3度もエミー賞の衣装賞シリーズ部門に輝いた。

ヘア&メイクアップデザイナーとしての代表作には、スティーブン・ダルドリーの『めぐりあう時間たち』(03)、アンソニー・ミンゲラの『コールドマウンテン』(04)、ティム・バートンの『チャーリーとチョコレート工場』(05)と『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(08)、ジョー・ライトの『つぐない』(08)と『アンナ・カレーニナ』(13)の6作品で英国アカデミー賞のヘア&メイクアップ賞にノミネートされている。その他に手がけた作品は、主演のケイト・ウィンスレットにアカデミー賞受賞をもたらした『愛を読むひと』(09)、同監督の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(12)、アカデミー賞脚色賞受賞した『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(14)などがある。また近年ニコール・キッドマン、ケイト・ウィンスレットの専属ヘアスタイリスト&メイクアップアーティストとして、彼女たちの出演作品に参加している。

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